俺様幼馴染の溺愛包囲網
結衣子の左手薬指に指輪をはめる。
このブランドのTの文字を指輪全体にデザイン化したすっきりしたゴールドの指輪だ。男でも着けやすいデザインになっている。

お、ピッタリだ。さすが雅。

「指輪はめたら、本当に俺のものになったって気がするな!
……俺のも着けてくれるか?」

「…うん。」

結衣子の手が震えている。
ぎこちない動きだけど、しっかり俺の左手薬指にはめてくれた。

「結衣子、幸せになろうな!」

「……亮平…。ありがとう。
すっごく嬉しい。」

「俺も嬉しい!」

「亮平…。………あの、あのね?」

「なんだ?」

「…………大好き。」

恥ずかしそうに上目遣いに伝えてくる結衣子。

あ、ヤベ。
俺、限界かも…。

「え、え、亮平?なに?
………ひょっとして、泣いてるの?」

「わ!み、見るな!」

顔を見られないように結衣子を胸に抱きしめる。
知らなかった。
思いを言葉にして伝え合うことが、こんなに嬉しいことだなんて…。
あ〜俺、今めっちゃ感動してる!

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