*君にたくさん愛を伝えたい*




戻れるもんなら戻りたい、綾との関係がおかしくなったあの日に



あいつが学校で人気の王子とかいう奴と付き合ったと噂で聞いた時、頭を殴られたような衝撃が襲った



本気で死ぬかと思った、だってあいつは俺のことが好きだと思っていたから



今まで感じたことのない感情は俺を滅茶苦茶に荒らし、行き場のない想いを知らない相手にぶつけた



今ならわかる、それが嫉妬や独占欲だと



そんなある日、家の前に綾が立っていた



嬉しかった、






「何してんの?」


「、、、、飛鳥」






嬉しさを隠すためにわざと素っ気なくした



顔も見たくないのかずっと俯いたまま黙っている綾に苛ついた




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