再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
「そこのお嬢さん、私と一曲踊らないかい?」

「へ?」

急に後ろから声をかけられアホな声が出てしまう。高校生……ではなさそう。顔は見えないからわからないけど、体格からして男性なのはわかる。おそらく誰かの保護者なんだろう。

声色は優しそうだし、なにより気品がある。きっと素顔はもっと素敵なんだろうなぁ。でも、そんな人がなんで私に声をかけたのか謎だ。

「こういうパーティーは初めてかな? もし良ければ私がリードしてあげよう」

「ちょ……」

そういうと手をとって、男性は私をダンスに誘う。

「私、ダンスなんてしたことなくて……」

「大丈夫。私と呼吸を合わせれば、きっとできるさ」

ちょっと強引だけど、紳士的な人だ。言われた通りにするとダンスを上手く踊れている。目立っているのか、あたりがザワつき始める。
< 254 / 387 >

この作品をシェア

pagetop