近くて遠い君へ
トンッと
背中を押された。




「‥行け。佳晃に会って来い。‥‥俺‥ここにいるから」



「えっ?‥‥カズっ‥」



「どんな結果になったって‥俺は待ってるから」



そぅ言ったカズの顔は
すごく寂しそう。



行きたい‥


けど着いた


行きたくない。




佳晃に会いたい。

カズを離したくない。



どうすればィィの‥?






「早く行けよっ!!もぅ搭乗時間になるぞっ」



すごく大きい声。


力強くて‥
優しくて‥
悲しい声。




結花は‥





走った。


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