桜色の君


ガラガラガラ
突然教室のドアが開いた



「おい、帰るぞ」



「あれ?しゅう。今日は日直だから先に帰ってていいって言ったのに。」



「お前は危なっかしいからなー。」



そう言うと、悠斗くんを小さく睨んでいる



「こけたりしないよ〜」



「はぁ。」



柊貴呆れてる?
どうしたんだろ…



「今日は希結ちゃんを俺が送っていこうと思ったんだけどな、残念」



悠斗くんもまた柊貴を小さく睨む



「ん?私は大丈夫だよ?でももう終わったから!帰ろ?しゅう」



「おー。」



帰る準備をしている私の腕をつかみ、教室を出ようとする



「ちょ、そんな急いでどーしたの」



「ん?腹減った」



ぶっきらぼうに答えると、そのまんま腕を引っ張り教室を出た
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