心を ほどいて  ~コーディネーター麻里絵

打ち合わせの後 待ち合わせる 駅前パーキングに 車を停めて 純也を待つ。

少し待って 入ってきた純也の車に乗ると

純也は いきなり 助手席のシートを倒し

私の上に 覆い被さって 熱いキスをした。


「んっ…」


そのまま 離れたくないと 思ってしまうほど。

熱くて 甘くて 激しいキス。


「お仕置き。」


唇を離して 甘く言う純也。


「もう一回…」

私は 素直に 言ってしまう。


さっきより 優しいキスをして。


「悪い子だ まりえは。お仕置きに ならないでしょ?」


私のシートを 元通りに 起こして。

純也は 車を 発進した。


「まりえが 打ち合わせの間中 俺 質問攻めにあったんだよ。」

「純也が まりえって 呼んだからだよ。」

「まあ いいか。これで 誰も まりえに 手出しできなくなるからね。」


「そんな。元々 誰も 私に手出しなんか してないから。」

「まりえが 気付いてないだけ。まりえ 相当な倍率だから。」

「やだ。まさか。」

「しかも 最近は 色っぽくなったって 評判だし。」


「色っぽくしたの 純也でしょう。」

「そう。まりえは 俺だけのもの。」


純也の 控えめなヤキモチに 

私の胸は キュンとして。


私は 手を伸ばし 純也の頭を撫でる。


「コラッ。今夜のお仕置きは 厳しいからな。」


純也の 甘い瞳が 嬉しくて。

もっと もっと 純也を 喜ばせたい。



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