心を ほどいて  ~コーディネーター麻里絵

途中 コンビニで 少し 買い物をして。

「俺 汗だく。シャワー借りてもいい?」

私の部屋に入ると 純也は 控え目に聞く。

「もちろん。その間に 食事の用意 しておくね。」


純也を バスルームに案内して 

私は 着替えて キッチンに立つ。


「ありがとう。さっぱりしたよ。」

濡れた髪を 拭う純也は 新鮮で。

私は 頬を染めて 純也を見る。


「まりえ?どうしたの?」

私を抱き締める 純也は 石鹸の匂い。

「ううん。なんか 私が照れちゃった。」

「可愛いなぁ。」

「私 汗臭くない?」

「全然。いい匂い。」

純也が 私を 抱き締めるから。

本当は 私も シャワーを浴びたかった。


食事を終えて 一息ついて。

「あのね。私も シャワー浴びていい?」

私も 浴衣で 汗をかいていたから。

純也に 抱き締められるのが 不安だった。


「うん。待ってていいの?」

少し意外そうに 純也は聞く。

私は 頬を染めて 頷いた。



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