本当のキス ー偽りのキスー 番外編
「…で?なんかなかったの?」
「それ、聞きにきたんだろ!
乙ちゃんのスパイ?」
「乙には、言わない」
「信用できない!」
「絶対、言わない!」
「うん、でも、何もない…」
「なにも?
え、だって…
部屋でいい雰囲気じゃなかった?」
「電話でも言ったけど
ただ漫画読んでただけ!」
「ウソだろ?」
「ホント」
「クリスマスに?」
「うん、クリスマスに」
「漫画?」
「漫画!
もぉそれ以上聞いたら、蒼汰殴る…
虚しくなる、何もできなすぎて…」
「もっと押してもいんじゃん?
…
付き合おうって言ったら?
…
…言えないか
そんな簡単じゃないよね…」
そぉ、そんな簡単じゃないんだ…