本当のキス ー偽りのキスー 番外編
「甲ちゃん…
不安にさせて、ごめんね…
ずっと不安だったでしょ」
「…うん」
オレは甲ちゃんの髪をなでた
「…オレも不安なんだ…
…
甲ちゃん
オレなんかでいいのかな?とか
…
オレのために
時間無駄に使ってないかな?とか
…
今も
痛くなかったかな?とか
ちゃんと気持ちよくなれたかな?とか
…
…
こんな、頼りない彼氏でごめん…」
「律は…?
私なんかで‥いいの?
…
若くてかわいい子いっぱいいるし
…
自由に恋愛できる学生時代を
私となんか過ごして…
…
私はね…
律がいい…
律が好きだから、律といたい…」
甲ちゃん
甲ちゃんが愛おしい…
甲ちゃんを抱きしめた
抱きしめるだけじゃ足りないくらい
甲ちゃんが愛おしい…
「オレも…
オレも甲ちゃんがいい…」
「いつも私のこと
心配してくれる律が
大好き
…
清田くんの時から
そぉだった
…
いつも私を見ててくれた
手を引っ張ってくれた
…
今日も
日焼け大丈夫?って
…
嬉しかったし…
…
気持ちよかったよ…
…
律とこうなれて
幸せだった…
…
出会ってから
今までの時間全部が
大切な時間だった…
…
無駄なんかじゃないよ…
…
ありがとう…律…
私に出会ってくれて…」
好きとかじゃなくて…
愛おしくて…愛おしくて…
仕方ない
そんな人が
すぐ隣にいる