恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】

「PTSDの患者は、仕事をする上で辛い思いをしたりストレスを抱える事が多い。就職すらままならない人も大勢いるし、PTSD患者の為の就職支援制度もある。

相澤は自分がそうだという自覚もまだ無かったのに、それでも自力で良く頑張ったな」

「…ありがとう、砂川君」

頑張ったなという砂川君の言葉に、少しだけ固まっていた心が解けた。




病気に関する話はここで終え、高校の時の同級生が今はどうしているかなんて当たり障りのない会話を繰り返し、道を聞かれてながらそれに答えているうちに、砂川君の車は私のマンションの前まで辿り着いた。

「砂川君、ここまで送ってくれて…というか、本当に今日はありがとう」

意識的にごめんなさいと言いそうになるのを抑え、そうお礼を言う。
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