恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
病気を発症する前から元々男の人と仲良くできるようなタイプではなかった。勿論発症後してからは然り、なおさらだ。
…社会人にもなって気の置けない仲の男性の一人や二人もつくれていない自分の現状が今更ながら情けない。
というかもし仲の良い誰かがいたとしても、こんな事を頼むなんてとてもじゃないけれど恥ずかしくって出来ない。絶対に引かれる。
(何だかもっと別の、実践しやすいものを書いておくんだった)
そうため息をついて肩を落とす。一体どうしたものかと悩んだ末に自分では考える事を諦め、私はまた翌週の会社での昼休みに綾香に相談を持ちかける事にした。
「それはもう、ホストクラブに繰り出すしかないよね」
「ええっ!?」
社内のカフェテラスでの綾香のとんでもない発言に思わず声をびっくり返しながらそう叫んだ私に、綾香が冗談だと言って笑う。