恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】

「あはは、ごめんごめん。沙和をそんな戦地に送り込むような事出来ないわよ。まぁホストなんて行かなくても、うちの課の男性社員なら沙和からそんな事頼まれたら皆喜んで協力しそうだけどね」

「そうかな、でもみんないい人だし、頼んだら協力してくれそうだとは思うんだけど」

「んー、まぁ私が言ってる喜ぶっていうのはそういう事じゃないんだけどな。

でもまぁいくら治療とはいっても、頼みにくい内容よね。事情も説明しなきゃならなくなるし」

(事情を説明…か)

私が精神科のクリニックにかかっている事は、まだ綾香にしか話していない。

心が弱いから心の病にかかる訳じゃないと砂川君も言っていたし、精神科に通う事を恥ずかしいと思っている訳ではない。でも、それでもそれをあまり人に知られたくないとは思う。


「まぁ一人アテが無いことも無いんだけど…
やっぱり砂川君に頼むのが一番なんじゃない?」
「でも、基本的に医師とじゃなくて宿題としてやってくるようにって言われてるし」
「基本的に、でしょ?第一10項目名のやつも砂川君とやってクリアって言われたんなら、別に医師とやったって理論的にも問題無いわよ多分」

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