虹色アゲハ
「もうちょっと賢くなってから出直してくる事ね」
「賢くって…
俺これでもやり手営業マンで通ってるし、策士だよ?」
「自分で言うのってどうなの?」
そう突っ込みながらも。
その実力は認めざるを得ないと、一転して面目が立たなくなる。
仮にも揚羽は、一般人相手に心を掴まれそうになり、一杯食わされたのだから。
「あと本気で出直されても困るから、ここにはもう2度と来ないで。
そしたら連絡してあげる」
「ほんとにっ?
でも連絡がなかったら、また来るから」
揚羽はあしらえない鷹巨に、ふぅと脱力すると…
「1つ教えといてあげる。
私、しつこい男は嫌いなの」
そう言ってダミーマンションのエントランスロックを解除して、その中へと立ち去った。
程なくして、その場に倫太郎が到着すると。
鷹巨の姿はもう見当たらなかったが…
今までのやり取りを聴いていた倫太郎は、ストレートに気持ちを伝えられる鷹巨を羨ましく思い。
やり切れなくなって…
無性に揚羽に会いたくなる。
〈大丈夫か?〉
とりあえずそうメッセージすると…
すぐにその本人から電話がかかってきた。
「賢くって…
俺これでもやり手営業マンで通ってるし、策士だよ?」
「自分で言うのってどうなの?」
そう突っ込みながらも。
その実力は認めざるを得ないと、一転して面目が立たなくなる。
仮にも揚羽は、一般人相手に心を掴まれそうになり、一杯食わされたのだから。
「あと本気で出直されても困るから、ここにはもう2度と来ないで。
そしたら連絡してあげる」
「ほんとにっ?
でも連絡がなかったら、また来るから」
揚羽はあしらえない鷹巨に、ふぅと脱力すると…
「1つ教えといてあげる。
私、しつこい男は嫌いなの」
そう言ってダミーマンションのエントランスロックを解除して、その中へと立ち去った。
程なくして、その場に倫太郎が到着すると。
鷹巨の姿はもう見当たらなかったが…
今までのやり取りを聴いていた倫太郎は、ストレートに気持ちを伝えられる鷹巨を羨ましく思い。
やり切れなくなって…
無性に揚羽に会いたくなる。
〈大丈夫か?〉
とりあえずそうメッセージすると…
すぐにその本人から電話がかかってきた。