虹色アゲハ
『待って聡子、お腹すいてないっ?
美味しい店とか雰囲気のいい店とか、色々知ってるしっ…
どうしても帰るなら俺が送るよ!』
「ふふっ、冗談よ。
じゃあ美味しくて雰囲気のいい店に、連れてってくれる?」
『連れてくよっ!
うわ良かったぁ〜。
じゃあ迎えに行くよっ、どこのビル?』
相変わらず子供みたいに喜ぶ鷹巨に、胸をくすぐられる揚羽。
それから店を出て、ビル下に降りると…
鷹巨は、道行く女性の視線を虜にしながら待っていて。
揚羽に気付くと、すぐさま駆け寄り。
「会いたかった」
ぎゅっとそう抱きしめてきた。
「っ、こんなとこでやめてよっ。
お客さんに見られるし、抱き返せないし…」
怒りつつも、その胸は締め付けられていて。
「ごめんっ、嬉しすぎて…
って、えっ!?
うわ、胸痛っ…」
鷹巨もまた、抱き返せないという理由に胸を掴まれていた。
そうして連れて行かれた場所は、アリの巣みたいな作りのダイニングバーで…
ほぼ個室のその席は、薄暗さの中に木の温もりと照明の柔らかさが溶け込んでいて、絶妙な雰囲気を醸し出していた。
美味しい店とか雰囲気のいい店とか、色々知ってるしっ…
どうしても帰るなら俺が送るよ!』
「ふふっ、冗談よ。
じゃあ美味しくて雰囲気のいい店に、連れてってくれる?」
『連れてくよっ!
うわ良かったぁ〜。
じゃあ迎えに行くよっ、どこのビル?』
相変わらず子供みたいに喜ぶ鷹巨に、胸をくすぐられる揚羽。
それから店を出て、ビル下に降りると…
鷹巨は、道行く女性の視線を虜にしながら待っていて。
揚羽に気付くと、すぐさま駆け寄り。
「会いたかった」
ぎゅっとそう抱きしめてきた。
「っ、こんなとこでやめてよっ。
お客さんに見られるし、抱き返せないし…」
怒りつつも、その胸は締め付けられていて。
「ごめんっ、嬉しすぎて…
って、えっ!?
うわ、胸痛っ…」
鷹巨もまた、抱き返せないという理由に胸を掴まれていた。
そうして連れて行かれた場所は、アリの巣みたいな作りのダイニングバーで…
ほぼ個室のその席は、薄暗さの中に木の温もりと照明の柔らかさが溶け込んでいて、絶妙な雰囲気を醸し出していた。