虹色アゲハ
それからほどなくして、倫太郎は退院し…
さっそく別の手段でターゲットを探り始め、ほとんど家を留守にしていた。

揚羽もターゲットと、これといった接触がなかったため。
倫太郎を心配に思いながらも、会えない日々が続いていた。


そんなある日。

タクシーで移動中だった揚羽は…
信号で止まった場所のラブホテルに、何気に目を向けると。
出入り口から倫太郎が出てきて、目を疑う。

隣には若くて妖艶な女がいて、腕を組まれて仲良さげに歩いていた。


ふぅん、やる事やってんだ?

そりゃあね、まだ若いし。
カッコいいから、女がほっとかないだろうし。
バディの仕事も今落ち着いてるから、ここぞとばかりにそうなるだろうけど。

私には見向きもしないくせにね…
拒絶された時の事を思い浮かべて、思わず胸が痛くなる。


でもすぐに。
仕事仲間だし、6コも上だし。
連れてた女を見る限り、対象外なんだろうと。
馬鹿な考えをした自分を鼻で笑った。



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