虹色アゲハ
「でもまぁ…
ここまで完璧なスペックなら、それを使わない手はないし。
逮捕も恐喝も両方成し遂げるには、必要な役割(・・・・・)だけど…
そこまで謀れる頭はなさそうだし、あんたみたいな小物にそんな技量はないか」

「小物小物って、それぐらいで技量とかウケるんだけど。
こっちは余裕で両方やるつもりだったし、それを見抜けないあんたの方が小物なんだけど」

はい認めた。
まぁこんだけ蔑まれたらアピールしたくもなるわよね。


「見抜けなかったら、そんな誘導尋問してないわ。
お疲れ様。
せっかく鷹巨を捨て駒って役割(・・・・・・・)にして、恐喝も逮捕も謀ってたのに…
そしたら私たちのどっちが成功しても、金銭が手に入るはずだったのに…
とんだ無駄骨だったわね」

鷹巨を捨て駒だと認めざるをえない、一連の状況に…
毒女は悔しそうに苛立ちの表情を覗かせた後。

「別に暇つぶしでやってただけだし。
こんな金、返してやるわよ。
けど、手持ちがないから依頼料は建て替えてもらうけど」

そう言って、抜き取ったお札を数え始めた。

建て替えてもらうって…
返す気なんかないくせに。
そしたら損はしないもんね。
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