虹色アゲハ
「刑務所で匿ってもらう手もあるけど、どうする?
警察に売られたい?
それともどこかの組織に売られたい?
どっちにしても…
そうなったらお兄さんはどうなるのかしらね」

青ざめて何も言えなくなった毒女に…
揚羽はいっそう畳み掛ける。


「嫌なら示談金を払うしかないし、足りないなら急いで工面しなきゃね?
タイムリミットは、そのカウントダウンしてる数字だから」

それは毒女の画像下に表示されてる、売買が開始されるまでの時間で…

「そんなっ…」


「じゃあ入金先を指示するわ。
あ、下手に探り入れない方が身の為よ?
例えば、調べてウイルスに感染したりとか…
ほら、そんなふうに」
と、揚羽は毒女の携帯を指差した。

そこには鷹巨からのメッセージが届いていて…
「えっ」と隣を確認するも、当の本人は何の動きもなく。

戸惑いながらそれを開くと、入金先が表示され…
毒女は驚怖したと同時。
ここに呼び出された経緯に合点がいって、してやられたと頭を抱えた。


ま、調べられても情報操作してるから何も出ないけどね。
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