虹色アゲハ
「でもあんたも、これに懲りたら簡単に人を信じない事ね。
信じていいのは、裏切られてもいい時だけよ」

そう、裏切られても大したダメージにならない時や…
裏切られてもいいくらい、自己犠牲出来る愛があるならね。


「聡子さん、俺…」

「もう行きなさい。
さようなら、2度と会う事はないわ」

操作により、すでに鷹巨の携帯から聡子の連絡先は消去されていた。


鷹巨は、上手く言葉に出来ない様子で戸惑いながらも…
ペコリと頭を下げて、揚羽の前から去って行った。




「無事に終わって良かったけど、全然出番なかったし」

「なに言ってんの、ずっと出番だったわよ?
倫太郎が側にいてくれたから、安心して挑発出来たし、強気でハッタリかませたんじゃない」

「…つか煽りすぎだろ。
こっちは気が気じゃなかったし」

「騙してなんぼだからね。
でも気を張って疲れたでしょ?
すぐ料理運んでもらうから、くつろいでて」

「え、俺も?」

「当たり前でしょ?
外で一緒に食事するなんて滅多にないんだし、たまには私とデートしたっていいでしょ?」

デート!?
その3文字に嬉しい衝撃を食らう倫太郎。
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