虹色のキミへ,最愛のエールを。

輝きの音

––––帰りたくない。

その日は,どうしても帰りたくなかった。

あの学級委員長のせいだ。

雛美ちゃんをやっと突き放せたのに…あの学級委員長がわざと話しかけてきたからだ。

どーせ,学級委員長っていうプライドがあるからとか,一人でかわいそうだからとか,自分が目立ちたいからとか…結局はみんな自分優先なんだよ。

私が好きで近づいているわけではない。

けど,それでいいじゃない。

別にみんなから好かれてほしいわけじゃないし。
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