陰陽師様はキス顔待ち
「いやあ、これは厄介だこと」


目の前で漂う沢山の邪気、悪臭に思わず眉を寄せた。

古びた家の前には門が建てられているのだが、そこに立っているだけでも吐き気が襲ってくるほどである。


「あーあー……これはこれは」


足を踏み入れれば途端に気持ち悪くなり手に持っている数珠が嫌な音を立てて切れてしまう。

顔をしかめて、意を決して扉を二回、ノックした。


「……すみませーん。宅配業者の者なのですが……」
「ハい、ドうゾ」


随分と体が乗っ取られている。

どうして奥さんはこうもなるまでほおっておいたのか。
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今日、俺が死んでいたようで

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今日、俺が死んでいた。 苦しいだなんて、そんな大層な感情は感じなかった。 けど、 ちょっとだけ 君に謝りたかった。 君と笑いたかった。 君ともう一度戦いたかった。 君に、 もう一度 愛を囁きたかった。 これも わがままに 入るのだろうか。 ああ、 気づいてしまった。 思いのほか 俺は 憶病 なようだと。 「死にたい」 とか 幾度となく己の手で己を殺そうとしている癖に。 ちょっとだけ、怖かった。 「ごめんな」 ー自殺志願者系男子ー ー風月夜見【huudukiyomi】ー 「死にたい」 × ー念願系巫女様女子ー ー鶴見椎名【turumisiina】ー 「死なないで」 「死にたいと幾度となく願ったが」 これは俺への罪と罰だったりもする。 「こんなの、あんまりじゃねぇか?」 と 嘲笑し、戯言を申してみたりもする。 「_愛してる」 一言、 もう、彼女には届かないのだと。

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