レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
とはいえ,シェスタの方へ馬を向けるのは数ヶ月ぶりとなる。しかも,じきに夕暮れになるので,これから出発となると日帰りは不可能だ。
「ジョンも一緒なのね?――ねえ大臣,ちなみに明日のわたしの予定はどうなってるかしら?」
向こうで一泊するとなると,翌日の予定も把握しておく必要がある。
「は?――ええとですね,明日も特にご予定はなかったかと。それとですね,陛下がお戻りになるのも,確か明日の夕刻だったと伺っております」
大臣は少々うろたえつつも,皇女の翌日の予定と,主の帰国予定を伝えた。
「お父さま,明日お戻りになるのね。じゃあプレナの問題について,あなたからお父さまに伝えておいてくれるかしら?」
「承知致しました。姫様の仰せのままに」
大臣の返事を,リディアは外泊の承諾と受け取った。視察旅行は,皇族の立派な公務である。反対する理由はないのだろう。
「――じゃあ,早速旅の支度をして出発しましょう。デニス,あなたも一度宿舎に戻って着替えてらっしゃい」
「分かった」
リディアの言葉に,デニスは何の疑問も抱かずに従った。お忍びで出かける時には,必ずそうするからである。
「ジョンも一緒なのね?――ねえ大臣,ちなみに明日のわたしの予定はどうなってるかしら?」
向こうで一泊するとなると,翌日の予定も把握しておく必要がある。
「は?――ええとですね,明日も特にご予定はなかったかと。それとですね,陛下がお戻りになるのも,確か明日の夕刻だったと伺っております」
大臣は少々うろたえつつも,皇女の翌日の予定と,主の帰国予定を伝えた。
「お父さま,明日お戻りになるのね。じゃあプレナの問題について,あなたからお父さまに伝えておいてくれるかしら?」
「承知致しました。姫様の仰せのままに」
大臣の返事を,リディアは外泊の承諾と受け取った。視察旅行は,皇族の立派な公務である。反対する理由はないのだろう。
「――じゃあ,早速旅の支度をして出発しましょう。デニス,あなたも一度宿舎に戻って着替えてらっしゃい」
「分かった」
リディアの言葉に,デニスは何の疑問も抱かずに従った。お忍びで出かける時には,必ずそうするからである。