俺様専務に目をつけられました。

15.

十二月二十二日

「ごめんな、クリスマス出張になって。」

「しょうがないですよ。それより最近すごく忙しいのに明日から年末ギリギリまでヨーロッパへ出張って体大丈夫ですか?」

十二月に入ると春に大手百貨店とコラボ企画で欧州フェアをする事になり専務は出張が増えた。
専務の誕生日以来、毎週のようにお泊りに来ていたけど十二月に入ってからは今日が二回目。今日もクリスマスに会えないから前倒しで食事に来ている。

この今日の時間だってムリして作ってくれたんだろうな・・・。
平日も夜遅くまで仕事してるみたいだし心配だ。

「あー!晴香も一緒に連れて行きたい。圭吾じゃなく秘書として晴香連れて行こうかな。」

「高杉さんに怒られますよ。でも次会えるの年明けてからになりますね。」

「二日までは挨拶やらなんやらで、時間空くの早くて三日か・・・。ぜったい三日には時間作るから、初詣行こうな。」

「ムリしなくていいですよ。年末もギリギリまで・」

「いや、ムリだ。俺が晴香不足で倒れる。」

「またまた大げさな。」

月に数回しか会えないのは淋しい、でも疲れたなかムリもしてほしくないのは本心。


専務からクリスマスプレゼントにダイヤのピアスを貰った。『首になんかあるの苦手なんです』ずっと前にネックレスを全く付けないのを聞かれた時に答えたことを覚えていてくれた。本当はネックレスを選び会計直前に思い出しピアスに変えたんだとか。そんな些細な事を覚えていてくれて嬉しかった。
私からのプレゼントはムッチャ悩んだ。専務の持ってる物ってホントに高価な物ばかり、悩みに悩んで仕事でも使ってもらえるようにネクタイにした。ちゃんと専務の好きなブランドをリサーチして瑠奈に買い物を付き合ってもらった。




そんな幸せなクリスマスの後すぐ、まさか年明け早々から私の知らない所で専務の結婚話が持ち上がっているなんて思ってもいなかった・・・。
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