俺様専務に目をつけられました。
その後も仕事は忙しく残業する日々が続いた。
あの日以来、専務とは会えないまま。

入社式も無事終え四月二日、久しぶりに残業が無かったので瑠奈と食事をして帰る事にした。

「おつかれー。って晴香、しんどそうだけど大丈夫?」

「うん。瑠奈たち営業と違って残業なんて普段ないのに、ここ一か月の連続残業でちょっと疲れた。」

「そっか、総務って残業少ないもんね。疲れに一杯しないの?」

「しない。てかそれオヤジだよ・・・。疲れすぎて飲むとヤバそうだから今日はやめとく。」

いつもならお酒を飲むのだが、貧血気味なのかふらつく事がここ最近多いので飲むのを辞めていた。ふらつき以外は食欲はある。久しぶりの瑠奈との楽しい会話と美味しい料理で体調の悪さを忘れていた。『そろそろ帰ろっか。』椅子から立ち上がった瞬間、視界が揺らぎ目の前が真っ暗になった。


意識が戻ったのは救急車の中だった。

「晴香!」

私が目を覚ましたことに気がついた瑠奈が名前を呼んだ。

「瑠奈・・・。救急車の中?」

「そう、急に倒れたからビックリした。心臓止まるかと思ったんだから!」

「ごめん、最近貧血気味なのかふらつく事多くて。お店にも迷惑かけちゃった。」


救急者で搬送された近くの総合病院で私は体調不良の原因を聞き驚愕した。
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