夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】

画面には、私が番号を登録していない人からのメッセージ。

『迎えに行く!!』

……そう、一文。
たった、それだけの文字だった。

それなのに、私には分かる。
このメッセージの送り主が、誰なのか分かる。

「っ……ヴァ、ロン?」

これは"マオさん"じゃない。
間違いなく"ヴァロン"からのメッセージだと、痛い程に高なる私の鼓動が告げていた。
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