諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
 私なりに考えていたつもりだった。どうすれば支えられるか、彼になにかあったときに可能な限り力になれればいいと、私にできることはやっているつもりだった。それが迷惑だったのかな。

 いくら考えても、理人さんへの想いは揺るぎなかった。

 これだけは誓える。私の気持ちは勘違いなんかじゃない。

「……行こう」

 確信したら、居ても立っても居られなかった。

 私のこういうところが浅はかだと思われるのかもしれない。もっと時間をかけて考えろって、呆れられるかも。

 それでも、私にとってこの想いは明らかで、疑う余地がないのだ。だとしたら、理人さんが認めてくれるまで伝えるしかない。たとえ一秒だって、理人さんに信じてもらえていないなんて嫌だ。

 決意を固めた私は、大通りに向かって走り出した。
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