嘘恋のち真実愛
「店長も幸せになれたようで、良かったです」
「でしょ? 俺はふたりよりも絶対幸せになるからね。今度こそ!」
店長は、握った拳を真っ直ぐと上に向けた。揺るぎない気持ちがあるようだ。
そこへ、店長に対してだけ塩対応の市原くんが表に出てきた。市原くんは私たちに会釈してから、店長を見て息を吐く。
「はいはい、今度こそ幸せになってくださいね」
「市原ー。俺に負けているからと、ひがむなよ。市原も幸せになれ!」
「俺はもう充分幸せですし、店長よりも幸せだと胸を張れます」
「なんだとー、市原が出来ないことを俺は出来るからな」
ドンと自分の胸を自信満々に叩く店長を見て、私は大丈夫かと心配になった。張り切りすぎて、的外れなことをしないといいけど……。
「なにが出来るんですか?」
抑揚のない声で市原くんが聞く。店長はまた拳をあげる。
「プロポーズだ!」
「はい?」
「まだ学生の市原には出来ないだろ?」
「まあ……まだ考えられないから、出来ないですね」
「だから、俺は今からプロポーズしてくる!」
「でしょ? 俺はふたりよりも絶対幸せになるからね。今度こそ!」
店長は、握った拳を真っ直ぐと上に向けた。揺るぎない気持ちがあるようだ。
そこへ、店長に対してだけ塩対応の市原くんが表に出てきた。市原くんは私たちに会釈してから、店長を見て息を吐く。
「はいはい、今度こそ幸せになってくださいね」
「市原ー。俺に負けているからと、ひがむなよ。市原も幸せになれ!」
「俺はもう充分幸せですし、店長よりも幸せだと胸を張れます」
「なんだとー、市原が出来ないことを俺は出来るからな」
ドンと自分の胸を自信満々に叩く店長を見て、私は大丈夫かと心配になった。張り切りすぎて、的外れなことをしないといいけど……。
「なにが出来るんですか?」
抑揚のない声で市原くんが聞く。店長はまた拳をあげる。
「プロポーズだ!」
「はい?」
「まだ学生の市原には出来ないだろ?」
「まあ……まだ考えられないから、出来ないですね」
「だから、俺は今からプロポーズしてくる!」