嘘恋のち真実愛
私のマンションには一応管理室に守衛さんがいるけれど、ここにはフロントにコンシェルジュが常駐している。
二人の女性コンシェルジュが品のよい笑顔で「大江さま、おかえりなさいませ」と出迎えた。部長も「ただいま」とにこやかに返す。
こうして見ると、やはり部長の笑顔は、いい人に見える……。
ICカードをかざして乗ったエレベーターも広々していた。部長からひとり分を開けて立つと、静かに上昇していき、30階で止まる。
このマンションは35階建てだから、30階は高層階にあたる。私はまた高そうと部屋の値段を考えた。
案内されて入った部屋にも驚いた。玄関からして広く、間取りは2LDKと聞いていたが、LもDも広すぎる。それに整理されているというか、出ている物が少ない。
シンプルなのに、温かみを感じる。この部屋はファミリー向けなのかも。
「ほわー」と変な声を出して、感心した。
「ゆりか、こっち来て」
「は、はい」
呆けた顔で部屋を見回していた私は、窓の近くにいた部長に手招きされて、いそいそと近付く。
私が部長のそばまで行くと、彼はカーテンを開けた。
「あ、スカイツリー」
二人の女性コンシェルジュが品のよい笑顔で「大江さま、おかえりなさいませ」と出迎えた。部長も「ただいま」とにこやかに返す。
こうして見ると、やはり部長の笑顔は、いい人に見える……。
ICカードをかざして乗ったエレベーターも広々していた。部長からひとり分を開けて立つと、静かに上昇していき、30階で止まる。
このマンションは35階建てだから、30階は高層階にあたる。私はまた高そうと部屋の値段を考えた。
案内されて入った部屋にも驚いた。玄関からして広く、間取りは2LDKと聞いていたが、LもDも広すぎる。それに整理されているというか、出ている物が少ない。
シンプルなのに、温かみを感じる。この部屋はファミリー向けなのかも。
「ほわー」と変な声を出して、感心した。
「ゆりか、こっち来て」
「は、はい」
呆けた顔で部屋を見回していた私は、窓の近くにいた部長に手招きされて、いそいそと近付く。
私が部長のそばまで行くと、彼はカーテンを開けた。
「あ、スカイツリー」