ヤンデレ歌い手たちにストーカーされていた件について
「へえ〜……」

「れださんは漫画家をしている二十五歳で、リギルさんは会社員をしている二十六歳。羽白さんは南斗さんと同じ二十七歳で看護師をしてるよ」

「すごいメンバーだね……」

友達に音羽は目を輝かせながら歌を聴かせてみる。歌ってみたからオリジナルまで。友達の目もだんだん輝いていった。

「すごい!リスナーになるかも!個人的にはリギルくんが好きかな〜」

友達がハマってくれたことに音羽は嬉しくなる。そしてニコニコしながら言った。

「私、今度Altairのライブに行くんだ!ドームツアーなんだけど、最前列ゲットできてさ〜」

「ええっ!?すごい!!」

音羽は初めてAltairのライブに行ってからはずっとライブが開かれるたびに足を運んでいる。チケットの倍率は驚くほど高いのだが、一度も音羽は外れたことがない。そこそこいい席で毎度推したちを眺めることができている。

「気のせいかもしれないけど、やたらみんなファンサしてくれるような……」
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