凌玖先輩から逃れられない

先輩、嬉しいです


どうしよう……。

あれから寝る間も惜しんで必死に思い出そうと頑張った。


しかしいくら頭を使っても、入学式の時の在校生代表のスピーチと昨日のことしか覚えていないのだ。


気分が乗らないまま、朝の昇降口で上履きに履き替えると後ろから誰かが肩を叩いた。



「沙耶ちん!ちょっとちょっと!」

「真綾ちゃん……!?」



中学からの仲良しである高橋 真綾ちゃん。


真綾ちゃんはイケメンに目がないミーハーな子だけど、お姉ちゃん気質でしっかり者。

真綾ちゃんはすごく頭もいいから、テスト前なんかは特に助かっているのだ。


そんな真綾ちゃんが感情を高まった状態になるといったら……イケメンに関わることしかない。



「あの篠崎会長から告白されたって本当!?」



もう噂になってるの……?

昨日のことだよね……?

会長効果恐るべし。

< 8 / 53 >

この作品をシェア

pagetop