俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
何故かなずなは笑い続けている。

冷やかしの視線だ。

何がおかしい、何が。



ギャルのツボはよくわからない…。

するとそこへ、咲哉さんが「飲み物何にします?」とやってきた。



「薫、何にする?」

「私カフェラテ」

「…あ、じゃあカフェラテと、俺は…」

椅子に腰掛ける間もなく、メニューを覗く。

「えーと…」

「おめーはのむヨだろ。ぷっ。のむヨ」

メニューを覗き込んで、口を出してくるギャルが一人。

何故か、短く笑われる。

「のむヨ…とうとうそこまで略したか。それにいちいち失笑挟んでくるな」

「ぷぷぷぷ」

最初っから随分すっ飛ばしてくれるな。

そのギャル特有の短縮っぷりと、イジりっぷり。



飲み物注文して、薫の隣の椅子に座る。

四人掛けのテーブル席。

なずなは薫の真ん前に座っていた。



なずなの手元にある、グラスに入ったお得意のほうじ茶ラテと、白い小皿のナッツ盛り合わせが目に入る。

半分ぐらい減っている。

早めに来て待っていてくれたのか…と、有り難く思ってしまった。




そして、早速話が始まる。

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