千景くんは魔法使い


オレンジ色の明かりを灯している提灯(ちょうちん)に、掛け声が飛び交っているお神輿(みこし)

クルクルと風の方向にそって回っている風車が可愛くて、その前を子供たちが走り回っている。

「あ、すみません……」

すれ違った人と肩がぶつかって頭を下げる。そんな中で、千景くんに優しく手を繋がれた。

「俺から離れないでね」

千景くんの手は相変わらず大きくて、私のことを優しく包み込んでくれる。

そのあと私たちは美味しそうな匂いに釣られて、たこ焼きやベビーカステラを食べた。

「りんご飴も美味しいー!」 

千景くんと一緒だとなんでも美味しく感じて、つい食べ過ぎてしまう。


「一口ちょうだい」

「うん、いいよ」

千景くんもまたりんご飴をかじる。 

< 161 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop