闇の中の太陽
『あーあ気の毒ってなにどうしたのぉ〜』

母が声を笑いかけてくる。

けれどそんなこと気づかないくらいに涙が止まらなかった。

頭の中ではもうなにも考えられない。

ボロボロ涙が出て止まらなかった。

止まれ。

頭の中ではそう言っているのに、止まらない。

ボロボロボロボロ涙が出てくる。

今までずっと耐えてこられたのは顔知
らない父親のおかげだった。

あったらどんな顔するんだろう。覚えててくれてるかな。

そんな淡い期待が、小さい時からずっと積み上げてきた期待が、なんの血の繋がりもない男が唐突に出した一枚の紙によっ
て音を立てて崩れていった。

あぁ、神様なんていないんだ。

いないと思ってたけど、少しは期待していた。

その日から私は期待することをやめた。

そして、感情に蓋をして、檻に入れ、心の奥底にしまった。
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