闇の中の太陽

消えた期待

「愛璃(あいり)〜朝ごはんよ〜」

「は〜い」

いったいどこで間違えたんだろう。

私は自然な感じで振る舞えていたはずなのにこの人は段々と私にきつくあたるようになった、そしておじさんも私の事を雑に扱うようになってきた。

まあ別にいいけど。

あの頃よりはマシだし

ギシ、ベッドのスプリングがなる。

幸せいっぱいの家に似つかわないくらい、
狭く古い屋根裏部屋。

前は嫌だったけど、寝床があるだけマシだ
と思い、今では愛着が湧いている。
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