転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)

「ちょっと出て来ないでよ!?
いいから……私が出ていくから」

「うるさい。俺が先に出て行きたいだけだ」

 何故だかお互いに出て行こうとする。
強引に行こうとするから弾みで私は、足を滑らせ前に転びそうになった。
転ぶ~と思ったが直前であの男に支えてもらい助かった。
 だがしかし、支えた手の位置が悪かった。
胸を鷲掴みにされていた。

ムギュッと揉まれる胸。
 現実世界の私は、さほど大きくない胸だが異世界の私の胸は、それなりにある。
 だから余計に胸の感触が直に来てしまい悲鳴があげた。
それは、もう大騒ぎで思わず向きを変えるとあの男を平手打ちした。
 バチンッと大きな音が浴室に鳴り響いた。

 その後は、興奮しながら浴室に出ると
覗き込んでいたアミーナとエレンが慌てていた。
 私は、居ても立っても居られず急いで着替えると自分の部屋に戻った。

 まさかあの男に胸を揉まれるなんて……。
恥ずかしいやら腹が立つやらで心が落ち着かない。
 だが部屋に戻るとアミーナが
「もう……何故平手打ちなんかしたんですか?
 陛下相手に平手打ちなんて考えただけでも恐ろしい……。
それに夫婦なんですからいいじゃないですか!?」と私にそう言ってきた。

「いやいや。良くないでしょ!?
 だってあの男胸を触ってきたのよ?直で……。
それに夫婦なんて形式で私は、ただの人質よ!!」

 愛し合っている夫婦ならいいが。
私達は、あくまでも形式の夫婦で人質だ。
 今までそんな経験も交わしたこともないのに……。

「いいじゃないですか?胸ぐらい。
減るものでもないのだし……好きに揉ませあげたら」

 いやいや。だから形式なんだってば。
それに好きに揉ますとか減るものでもないってアミーナ……あんたって子は。
侍女である彼女の意見に唖然とする。

 呆れているとしばらくしてエレンが部屋に入ってきた。
あの男のところに行ったのだろうけど酷く慌てた様子だった。

「ユリア様。大変です。陛下が打たれたショックで
部屋に引き籠ってしまいましたわ」

はぁっ?引きこもり?
 一体どういう意味だと首を傾げたが、エレンに
強引にあの男の寝室に連れて行かれた。
ドアの前には、ロンが居た。

「あ、ユリア様……」

「これは、どういうことですか?」

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