転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)

「料理長に?何を貰ったんだ?」

「それは、分からないけど……」

 話をしているとロンが動き出した。
私達は、慌てて追いかけると庭の方に移動していた。
 庭に何の用かしら?
するとエレンと合流していた。あ、密会!?

 私は、あの男と顔を見合わせる。
やっぱり何かあるんだわ!?
 ひっそりと付き合っているのかしら?
ドキドキしながら覗いていると2人で移動して行く。
 追いかけると何やら声が聞こえてきた。

「あらあら。そんなところに入ったらダメよ~?
大人しくしてなくちゃあ」

えっ……?
 思わずいろんな事を想像してしまった。
 私もあの男も慌てて覗くとエレンは、小さな子猫を抱っこしていた。
 ね、猫……!?白とグレーの柄をしている可愛らしい子猫だ。
するとエレンとロンが私達に気づいてしまった。

「ユリア様!?それに陛下まで……」

「どうされたんですか!?」

「あ、あの……ごめんなさい。
覗き見するつもりはなかったのですが、見たら気になっちゃって……」

驚く2人に慌てて謝った。
 結局覗き見になってしまったが、まさか2人して猫を可愛がっているとは思ってもみなかった。
 するとあの男が「何をしているんだ?」と聞いてきた。
私も気になり見るとエレンは、クスクスと笑うがロンは、ため息混じりに教えてくれた。

「これは、失礼しました。実は、最近庭にこの子が怪我をして迷い込んでいまして。
 まだ小さいので里親を探す間だけ、こっそりと私達で面倒を見ていたのです」

「宮殿で飼えばいいじゃない。ダメなの?」

「そうしたいのは、山々なんですが……陛下が」

 ロンが言いにくそうに言うとあの男がくっしゅんとくしゃみをし出した。
 しかも何回も。私は、驚いて振り返るとまた……。

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