転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)
そんな事をまったく知らない私は、変わらず
いつもの日常を過ごしていた。しかし、そんなある日。
不思議な本を見つけた。何故それを見つけたかは、宮殿の中にある図書室に訪れた時だった。
語学の勉強の他にもっとこの国や歴史。
そして何故私がこの世界に来たのかを知りたくなって自ら足を運ぶようになった。
この図書室は、凄い。何千冊の本が置かれている。
あの男に聞くとエミリオン一族は、本好きが多いらしい。
あの男の父親……前皇帝もかなりの本好きだったらしいが
その皇后……母親も同じぐらい本が好きだったと。
この前、話してくれた。
共通点が同じなのは、いいわねと思った。
あ、話を戻そう。それで私もいい機会だと思い図書室に度々足を運ぶようになったのだ。
すると探している途中に上に積んであった箱が、何かの弾みで落ちてしまった。
頭に当たり痛かったが、その時に蓋が開いて中身が出てきてしまった。
慌てて拾おうとするとその箱には、包みの紙と1冊の本が入っていた。
これは、何かしら?
私は、不思議に思い本を手に取るとその中身に1枚の紙が挟まれていた。これは……?
その挟まれていた紙を見てみると……。
『図書の世界に希望あり。
この本を元に戻せ。そこを覗くと何が見える?
この先にボタンがあれば、新しい扉が導かれよう』
まるで何かの暗号のように書かれていた。
この本って……これよね?それを戻せって?
私には、まったく意味が分からなかったが
皇帝であるあの男なら何か知っているかもと考えた。
すぐにその本を箱に置くとその箱ごと持って図書室から出る。
向かう先は、あの男の執務室だ。
執務室に着くと慌てて部屋に入り、説明して暗号の紙を見せた。
するとあの男は、それを見るなり驚いた表情をしていた。
「この暗号は、本当にあの図書室にあったのか!?」
「えぇ、そうよ。凄いでしょ?まるで暗号みたいで」
「暗号もだが……それよりもこの筆跡。間違いなく母の字だ!!」
えぇっー!?
さらに驚くことが起きてしまった。
まさか、この暗号を書いたのは、あの男の母親で前皇后様だったなんて驚きだ。
「えっ……?それ本当なの?」
「俺が母親の字を間違える訳がないだろ。
それに……これは、何か意味があるはずだ。
母も図書室を利用していたはずだし」