転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)
「どれぐらい凄いの?」
「世界を変えるほどだ。これには、世界中の歴史や
いろんなことが細かく記録されている。
本1冊だけでも国を1つ潰せるし、手に入るぞ」
えっ……そんなに!?
国を1つ潰せるほどだなんて……恐ろしいわね。
だが、そんな貴重な本が地下の隠し部屋にあったなんて。
これを教えるために前皇后様は、あの男に暗号として教えたのだろうか?
うん?すると中央にソファーが設置してあり
そこに1冊の本が置かれていたのが見えた。あれも……?
「ねぇ陛下。あそこに本があるわよ?」
「はぁっ?あ……確かに」
私とあの男は、不思議に思いソファーのところまで行ってみることにした。
中央にソファーにテーブル。
ホコリが被っているのを見ると誰も使用していないようだ。
隠し部屋だから当然なのかもしれないが……。
私は、本を取ると手でホコリを落とした。
ペラっとめくると……あの男は、さらに驚いた表情をする。
「こ、これは……母の日記だ!?」
「えっ?前皇后様の!?」
驚いたことにあの男の母親で前皇后様の書いていた日記を見つけることが出来た。
だが私は、最近英語が読めるようになったが、あの男に読んでもらった方が早いだろう。
読んでと頼むとソファーのホコリを払い座ると読んでくれた。
そこには、こう書かれていた……。
『○月○日。晴れ。
今日は、図書室の清掃をした。そこは、夢の世界みたいでたくさんの本が並んでいた。
読みたい本もたくさんある。
私は、時間を見つけて少しずつ読もうと思った。
バレたら大変だが……』
『○月○○日。晴れ。
図書室の本をこっそり読んで一週間が過ぎていく。
今日も隠れて読んでいると誰かが図書室に入ってきた。
私は、慌てて隠れた。しかし
そこに現れたのは、皇帝陛下だった。
陛下は、読書好きだと聞いていたが、まさか
こんなところでお会いするなんて夢のようだった。
いつもは、頭を下げてよく見えないが、きちんと見るとなんて素敵な人なのだろうか。
しかしバレたら処罰されるかもしれない。
そう思うと震えて身を潜めるしかなかった』
『○月○○日。曇りのち雨。
陛下は、よく同じ時間帯に図書室に訪れていた。
バレたら危険なのに、どうしても会いたくて同じ時間の少し前に行くようにしていた。
真剣に読む陛下は、素敵だ。
しかし頻繁に見ていたせいかバレてしまった。
処罰を覚悟した。だが寛容の陛下は、私を許して下さった。
同じ読書好きが幸いして話が出来て嬉しかった」