イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
自分にそう言い聞かせて、部屋に戻ろうとしたときだった。
「あれ、どうしたの純恋ちゃん」
「あっ……」
キッチンに用があったのか、曜さんがソファから起き上がってこちらを向いた瞬間に目が合ってしまった。
「いや、なんでもないですっ!」
「そんな色々抱えて突っ立ったままなんでもないって」
私が手に持ってるノートや教科書、筆記用具を見て曜さんが笑う。
「もしかして夏休みの宿題?」
「は、はい、そうなんですけど……えっと、その……」
「あ、もしかして俺に教えてもらおうって思ってる?」
「や、その、なんていうか!図々しいのは百も承知なんですがっ!えっと……」
図星をつかれてしまって答えに困っていると、曜さんが先に「ごめんね〜」と話し出した。
「俺、学生の頃まともに勉強してないからさ〜そういうの全然教えられなくって」
「え、そうなんですか?!でも、曜さんこの間……」
意外なセリフに思わず前のめりになってしまう。