イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「持って」
「えっ」
「カップ、持って」
「へ、あ、」
半ば強引に手に持たされたそれは、しっかりとあったかくて。
「あの、」
「夢じゃないよ」
「……は」
「だから、」
相良雫久は、話しながら私からマグカップを取ると、コーヒーを一口すすって。
その仕草が妙に大人っぽくて少し胸が鳴った。
「あんたの夢じゃない。カップだってちゃんと熱かったろ。これはあんたの現実。宗介さんは今、唯十たちのことを事務所まで送りにいってる。もうじき帰って……」
「……いや、いやいやいや!」
(夢の中の)相良雫久、ちょっと待ってくれ。
「こっちがいやいやいや、なんだけど。この状況でよく、夢だとか言ってられるね。どれだけぼーっと生きてたらそんな風になんの」
「……は、はあ?!」
『どれだけぼーっと生きてたら』
『そんな風になんの』
相良雫久の発言に、カーッと私のイラつきレーダーの数値が上がる。