イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

ガチャ

ひとりで勉強を始めて2時間。
玄関が開けられた音がした。

えっ?!
誰か帰って来た?!

「お、ただいまー。純恋ちゃん」

玄関に続く廊下に顔を向ければ、そこには帰ってきた曜さんの姿。

「曜さん!おかえりなさい!もっと遅くなるのかと」

思わず立ち上がって、キッチンでそのまま手を洗おうとする曜さんを目で追う。

「んー、今日取材だけだったから。あとはちょっと仕事の準備っていうか……あ、そうだ」

洗った手をタオルで拭いた曜さんが何か思いついたように声を出して、こっちを向いてニヤリと笑った。

な、なんだなんだ。

どんな顔をしても終始かっこいいので、芸能人ってやっぱりすごい。

動き一つ一つが全部、映画やドラマのワンシーンみたいだ。

曜さんは、私のすぐ近くのソファに座ると立ったままの私を見上げて口を開いた。

「練習、付き合ってくれない?」

れ、練習??
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