一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています

「喉が渇いて……」

「ああ、冷蔵庫勝手になんでも使って。週３日は昼間家政婦さんきてもらってるから、なんでも入ってると思う」
そう言いながら、真翔さんは髪をタオルで拭きながらキッチンへと向かう。

「ありがとうございます。あの、とりあえず服を……」
視線をそらしたまま言った私の言葉に、真翔さんはクスリと笑ったような気がした。

「咲綾が飲み物を選んだら着るよ」
「え？なにそれ……」
呟くようについ出てしまった言葉に、今度ははっきりと真翔さんが笑うのがわかった。

「ごめん。ちゃんと着るからほら。水？　お茶？」
その言葉に、振り返ると水とお茶のペットボトルを持った真翔さんがいた。

いつもきれいでかわいらしささえある真翔さんだが、見た目以上に筋肉があり、均整の取れた身体が目に入る。。
ポタリと髪から雫が落ちる姿は、色気すら漂っていて私は慌てて水を手にした。