一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「何か浮いた噂とか聞いていないのかなって」
そっちの話か……。
そんな話があれば私だって知りたいところだ。
「全然聞かないよ。仕事ばかり」
私のその答えに、幸田さんは「やっぱりか」と残念そうな顔をした。
「本当にここだけの話、あまりにも女の人を拒否するから、女嫌いじゃないのかって噂すらあるんだよ」
「そんなに?」
真壁さんも確かに、最近はなんの噂も聞かないよ言っていたけど……。
女嫌いと噂になるほどとは驚いた。
「でも昔はいたらしんだけどね」
その意外な言葉に、思わず私は「え!」と声を上げてしまって、口元を手で覆った。
「なんか、その女にひどい目にあったとか、裏切られてやけになっていたとか……。だから今は女の人を寄せ付けないって聞いたこともあるな」
「裏切られた……」
呟いた私に、幸田さんは言葉を続ける。