一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「マーマ。ママ!」
真由に呼ばれる声で私は我に返ると、フライパンに目を向けた。
やっちゃった……。
そこには黒焦げになった生姜焼きがあった。
「なーに? 真由」
再度呼ばれた真由の声に、私はため息をつきながら答える。
「さっきからずっとお電話なってるよ」
真由がテーブルに置きっぱなしのスマホを指す。それすら気づいていなかった。
スマホを確認しようとしたところで、インターホンが何度か押されたと思うと急いだ様子の足音が聞こえた。
「咲綾いる?」
「まなくん!」
嬉しそうに走り出した真由の後を私も追った。
廊下に出ると、そこにはすでに真翔さんの姿があり、私をみてホッとした表情を浮かべた。