余命2ヶ月の少女は総長と恋に落ちる
そのまま髪も乾かさずにそこを出て、2階へ向かう。
「っ!…なんだ七瀬か。」
「おはようございます、新さん。
シャワー借りました」
なにをそんなに驚くことがあるのだ。
「おう。俺もシャワーに行ってくる」
新さんは去っていった。
.
部屋に戻って、薬を隠す場所を決める。
蒼野が入ってきたときはキャリーケースの中にあったからバレなかったけど。
でもやっぱり普通にキャリーが1番かも。
という結論に至ったとき、廊下から話し声が聞こえた。
「なぁ健斗。七瀬は、普通じゃないぞ」
「…俺も思った」
「目は光もなにも映さない真っ黒な目で、
肌は幽霊のように白いくて生気がまるでない。
不思議なほどに体は細くて腰まである黒髪は不思議なほどに綺麗。
さっきシャワーを浴びてきた七瀬とすれ違ったけど本当に幽霊かと思った」
「昨日手を引っ張ったとき、掴んだ瞬間に
あいつが壊れそうだと思ったんだ。
引っ張り続けないと壊れてしまいそうだった。
…そう本当に、幽霊みたい」