隣のアイツ
とっさに言った自分の機転にナイスと思った。


「じゃー、簡単なのでいいなら作るよ」


「やったー俺パスタがいい」


「いやめっちゃ指定してくるじゃん!!!」


よし、これでもう少し一緒にいられる。
そう考えただけで顔がニヤついてきた。


こんな表情ぜってー見せねーけど。


「よし、もう6時だし作ってもいっか」


そう言って紺野がスクっと立ち上がる。
と、同時にふんわり柔軟剤みたいないい香りが漂う。


…抱きしめたいな。


そんなことを考えていると、俺の手は自然に目の前の愛しい人の背中に触れてた。
< 22 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop