パンデミック.新形コロナウイルス
リハビリテーションの現場を見れば、理学療法士自らが病棟のベッドまで患者を迎えに行き、訓練を終えれば責任を持って元の場所へと送り届ける。それが患者の身体を預かる者にとっての当然の動線であり、職務の基本であるはずだ。
だが、命を預かるはずの手術室のありようは、それとはまったくかけ離れていた。
術後の麻酔が抜けきらない不安定な状態で廊下に押し出され、まるでファストフード店の呼び出しブザーを待つかのように、ただエレベーターホールの一角に放置される。本来であれば、その状態の患者を責任を持って病棟のベッドまで送り届けるべき人間たちは、手術室の扉の向こう側に陣取ったまま一歩も動こうとしない。ただ受話器を手に取り、病棟へ「迎えに来るように」と事務的な指示を飛ばすだけだ。
患者の身体や精神の負担を無視し、自分たちのテリトリーから一歩も出ずに責任を押し付け合う。その冷え切った構造と、仕事を途中で投げ出すような怠慢さに直面したとき、胸に残るのは拭い難い違和感と、静かな怒りだけだった。
だが、命を預かるはずの手術室のありようは、それとはまったくかけ離れていた。
術後の麻酔が抜けきらない不安定な状態で廊下に押し出され、まるでファストフード店の呼び出しブザーを待つかのように、ただエレベーターホールの一角に放置される。本来であれば、その状態の患者を責任を持って病棟のベッドまで送り届けるべき人間たちは、手術室の扉の向こう側に陣取ったまま一歩も動こうとしない。ただ受話器を手に取り、病棟へ「迎えに来るように」と事務的な指示を飛ばすだけだ。
患者の身体や精神の負担を無視し、自分たちのテリトリーから一歩も出ずに責任を押し付け合う。その冷え切った構造と、仕事を途中で投げ出すような怠慢さに直面したとき、胸に残るのは拭い難い違和感と、静かな怒りだけだった。