パンデミック.新形コロナウイルス
手術室の中は異様なほど明るく照り映えているのに、そこを出たとたんに広がる病棟の廊下は、なぜあんなにも暗いのか。天井には心許ない蛍光灯がぽツんと一個灯っているだけで、目の前には黒く冷たい職員用エレベーターと、無機質に並ぶ一般用のエレベーターが数台。あのどうしようもなく淀んだ空気と、ただ通り過ぎるだけの無機質な空間が、妙に記憶にこびりついている。
結局のところ、あの手術室の看護師たちがやっていたことといえば、取り違えを防ぐための名札を確実につけることと、麻酔で開いたままの瞳孔を隠すように、眼帯をセロテープで乱暴に貼り付けることくらいだった。
そんな作業だけのためにそこに陣取っているのだとしたら、そんな人員など最初からいない方がましだ。患者のその後の経過もケアも見ようとせず、ただ形だけのルーチンをこなして切り捨てるだけのシステム。あんなものこそ、病院の人件費の、そして構造的な無駄遣いでしかなかった。
結局のところ、あの手術室の看護師たちがやっていたことといえば、取り違えを防ぐための名札を確実につけることと、麻酔で開いたままの瞳孔を隠すように、眼帯をセロテープで乱暴に貼り付けることくらいだった。
そんな作業だけのためにそこに陣取っているのだとしたら、そんな人員など最初からいない方がましだ。患者のその後の経過もケアも見ようとせず、ただ形だけのルーチンをこなして切り捨てるだけのシステム。あんなものこそ、病院の人件費の、そして構造的な無駄遣いでしかなかった。