パンデミック.新形コロナウイルス
あの風俗店の店長には、世間一般の常識とは違う独自の器の大きさと、社会的マイノリティに対する深い理解があった。だからこそ、夏美ちゃんと一緒に「昼間生きられない人たちのための夜の海の家」を作ろうと発案したのだ。
店長と夏美ちゃんが中心となり、さらに数人の風俗店の女の子たちをアルバイトとして雇い入れて、この特別な海の家は本格的にスタートした。
夜の砂浜に立ち並ぶ海の家は、まるで活気あふれるお祭りの屋台のようだった。
香ばしいソースの匂いが漂うたこ焼き屋、炭火でじっくり焼かれるジューシーな焼き鳥、そしてソースが食欲をそそる焼きそばなど、多彩な屋台がずらりと並び、夜遅くまで多くの患者たちや訪れる人でにぎわっていた。
そんな賑やかな海の家に、ある日とんでもないハプニングが起きた。
なんと、あの病院の地下からやってきた「でっかい猫」が、「にゃーん、にゃーん」と豪快な鳴き声を上げながらいきなり乱入してきたのだ。
でっかい猫はその巨体にまかせて、屋台のたこ焼きや焼き鳥をごっそり食べてしまい、周囲は一時大騒ぎ。夏美ちゃんや店長、バイトの女の子たちが「コラ、食べすぎないの!」と大慌てで制止する一幕もあり、海の家は笑い声とドタバタに包まれて大いに盛り上がったのだった。
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