パンデミック.新形コロナウイルス
海の家の賑わいが夜風に揺れる中、風俗店の男の人が大きな声で呼び込みながらやってきた。
「おい、船に乗る人いねえかー!」
よく見ると、それが船なわけがなかった。ただの水上バイクの後ろに、頑丈そうな箱を無理やりくっつけただけの自家製ビークルで、形こそ不格好だったものの、堂々と海を走るバイクそのものだった。
僕は思わず声を上げた。
「へえ、こんなバイクで本当に大丈夫なのかよ? 海の中を走れんのかよ!」
すると男は笑い飛ばした。
「走れるに決まってんだろ!」
その言葉に背中を押されるように、あかりと僕、そしてニコルの3人で、そのバイクの後ろの箱のような車両へと乗り込んだ。エンジンが唸りを上げると、水飛沫を激しく巻き上げながら、僕たちは夜の海の上へと飛び出し、ブーンッと勢いよく走り出した。
走り出したバイクのステレオからは、あの名曲「三崎のめぐり(岬めぐり)」が軽快なリズムで流れ始めた。
僕たちは潮風を全身に受けながら、そのメロディに合わせて一生懸命に歌声を張り上げた。
「岬めぐりのバスは走る――いや、バイクは走る!」
歌詞を勝手にアレンジしながら、そこだけわざとデッカイ声で叫ぶように歌い、風を切り裂きながらお腹の底から笑い合った。夜の海に響く僕たちの歌声と笑い声は、どこまでもどこまでも広がっていった。
「おい、船に乗る人いねえかー!」
よく見ると、それが船なわけがなかった。ただの水上バイクの後ろに、頑丈そうな箱を無理やりくっつけただけの自家製ビークルで、形こそ不格好だったものの、堂々と海を走るバイクそのものだった。
僕は思わず声を上げた。
「へえ、こんなバイクで本当に大丈夫なのかよ? 海の中を走れんのかよ!」
すると男は笑い飛ばした。
「走れるに決まってんだろ!」
その言葉に背中を押されるように、あかりと僕、そしてニコルの3人で、そのバイクの後ろの箱のような車両へと乗り込んだ。エンジンが唸りを上げると、水飛沫を激しく巻き上げながら、僕たちは夜の海の上へと飛び出し、ブーンッと勢いよく走り出した。
走り出したバイクのステレオからは、あの名曲「三崎のめぐり(岬めぐり)」が軽快なリズムで流れ始めた。
僕たちは潮風を全身に受けながら、そのメロディに合わせて一生懸命に歌声を張り上げた。
「岬めぐりのバスは走る――いや、バイクは走る!」
歌詞を勝手にアレンジしながら、そこだけわざとデッカイ声で叫ぶように歌い、風を切り裂きながらお腹の底から笑い合った。夜の海に響く僕たちの歌声と笑い声は、どこまでもどこまでも広がっていった。