パンデミック.新形コロナウイルス
水上バイクを走らせていた風俗店の男は、さらに盛り上げようと、そのバイクの車体にでっかいラッパ(スピーカー兼用のホーン)を取り付けた。
そして、海の上を走りながらそのラッパを「パーッ! パーッ! パーッ!」とこれ以上ないほどの爆音で鳴らし始めたのだ。
そのすさまじい音量は、静かな夜の海を切り裂くだけでなく、海岸沿いにある近所の住宅の窓ガラスが揺れるのではないかと思うほどのデカい響きだった。
あまりの爆音に、周囲の住宅の窓が次々と開き、他の家からも「一体なんだんだ!?」と不満げな声やくぐもった文句が漏れ聞こえてくる。
それでも男は気にするどころか、「もっと盛り上がっていこうぜ!」とばかりに豪快に笑い飛ばし、夜の海でさらに派手にラッパを鳴らし続けた。常識なんてお構いなしのその豪快さが、この夜の奇妙で温かいお祭り騒ぎをさらに加速させていった。
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